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何ができるか

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人が臥している・・・傍らには「何かしてあげられることはないか」と心配そうに人がいる・・家族だろうか、親しい友人か、はたまた隣人か・・
この関係を 「 臨床 」であると富山大学斉藤教授が講演したとMoriya氏はブログで述べている。
今まで臨床とは、治療現場であると思っていたことが大きな間違いであったことに気づく。
結果的に、治してあげるという思いあがった立場で接していたことを恥いる・・・

このことは実は今の医療界でも気づき始めているということだ。
勿論、臨床の場と云うのは、何かしてあげられることはないか?という思いが
少しづつ「できること」を専門化してきたのであろう。

そう解釈すれば、私たちのカイロプラクティックは、せぼねの歪みから起こる
痛みや不快症状を取り除く技術を以て、悩める人々の役にたつことが使命である。
背骨を正せば万病が治る・・といったような本のキャッチフレーズのような
詐欺まがいな言葉には嫌悪感を感じる。
今までの民間療法の類は、科学的ではない噂や、施術者のもっともらしい理論が
まかり通っていたように思う。
実際に、ガンは治せる、難病も治るとか、平気で豪語する先生もいるようだ。
常識で考えれば誰にでもわかるトリックを使った検査法も大手を振っている。

厚労省が許可した全国療術研究財団の委嘱講師を承ってから、トリックに
よる検査法を戒めてきたが、したたかに「従わない」 のが現状である。

ずいぶん以前のことだがある時、業界の指導者といわれる方々と同席したことがある。
宴会になり、仲居さんに対して「あなたは腰が悪い。3回来れば治してあげる」・・・
カイロセミナーで有名な団体の会長の一言だった。
カイロプラクティック理論に間違いはないことを実感してきた頃だったが
カイロプラクティックを行う人によって、カイロプラクティックは誤解を
生むのではないかと危惧した。
その後テクニックセミナーには一切参加していない。
日常の臨床が唯一の理論の検証の場であり、患者さんが教えて下さる。

昨年11月に行われたJCA設立50周年記念式典に招待され感じたことは
純粋に真のカイロプラクティックを実践している仲間たちだ。
まだまだ捨てたもんじゃない。素晴らしい仲間たちと 業界の清浄化
を誓った。

20年前に結成した全国20か所の「せぼね研究所グループ」は
業界のある出来事が原因で個々の運営に任せていたが、
まだそのまま「 せぼね研究所 」を標榜してくれていることを知った。

せぼね研究所統括本部として南の果ての鹿児島からそのことを全国に 「発信」して行きたい。


道路の傍らにひっそりと咲いた白い花のように・・ありたい

by tenorsaxt | 2012-01-08 20:33